ネキシウムの副作用

ネキシウムは従来のプロトンポンプ阻害薬と比べて副作用は少ない

まれに起こる副作用に頭痛、めまいなどの症状があります。
ネキシウムは、従来のプロトンポンプ阻害薬と比べて副作用は少なくなっています。
まれに起こる副作用として、頭痛、めまい、軟便、下痢などの症状があり、人によっては肝機能値に異常があらわれることがあります。
いずれも症状としては軽度の副作用ですが、ピロリ菌の除菌治療でひどい下痢が長く続く場合は医師に相談してください。
重い副作用

めったにありませんが、重い副作用には注意してください。
ネキシウムの副作用は少なく、重大な症状はめったに見られませんが、以下の副作用がごくまれに起こる可能性があります。
- アナフィラキシー・ショック(頻度不明)
- 汎血球減少症、無顆粒球症(いずれも頻度不明)、血小板減少(1%未満)
- 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全(いずれも頻度不明)
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
- 間質性肺炎(頻度不明)
- 間質性腎炎(頻度不明)
- 低ナトリウム血症(頻度不明)
- 錯乱状態(頻度不明)
万が一、これらの症状が見られた場合は、必ず医師に相談してください。
類薬での重い副作用

従来のプロトンポンプ阻害薬オメプラゾールの副作用。
ネキシウムの類薬であるオメプラゾールで、以下の副作用が報告されております。いずれもまれな症状ですが、異変を感じた場合は医師に相談してください。
- 溶血性貧血
- 視力障害
- 急性腎不全
- 横紋筋融解症
急性腎不全のおそれがある場合は腎機能検査値(BUN、クレアチニン等)に注意して下さい。
横紋筋融解症の症状としては筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇が特徴です。
その他の副作用

上記以外では、以下の副作用がまれに起こります。
過敏症
[1%未満]
発疹、皮膚炎、そう痒症、じんましん
[頻度不明]
光線過敏、多形紅斑
消化器
[1%未満]
腹痛、下痢、嘔吐、便秘、口内炎、カンジダ症、口の渇き
[頻度不明]
鼓腸、悪心、顕微鏡的大腸炎(collagenouscolitis lymphocyticcolitis)
肝臓
[1~5%未満]
肝酵素上昇
血液[1%未満]
白血球数減少
精神神経系
[1%未満]
頭痛、錯感覚、傾眠、浮動性めまい
[頻度不明]
不眠症、うつ病その他
[1%未満]
CK(CPK)上昇、回転性めまい、女性化乳房、味覚障害[頻度不明]
脱毛症、関節痛、筋痛、霧視、倦怠感、多汗症、筋力低下、低マグネシウム血症、末梢性浮腫
ピロリ菌の除菌補助における副作用

ヘリコバクター・ピロリの除菌補助としてネキシウムを服用した際に、以下の副作用が起こる可能性があります。
過敏症
[1~5%未満]
発疹
消化器
[5%以上]
下痢・軟便(19.9%)、味覚異常(7.8% )
[1~5%未満]
口内炎、腹痛、食道炎、腹部膨満感
[頻度不明]
便秘、舌炎、悪心、口渇、十二指腸炎
肝臓
[1%未満]
肝機能異常、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、LDH上昇
血液
[1%未満]
好酸球数増多、血小板数減少、貧血、白血球数増多、白血球分画異常
精神神経系
[1%未満]
頭痛、しびれ感、めまい、睡眠障害
その他
[1%未満]
尿蛋白陽性、尿酸上昇、総コレステロール上昇、QT延長、発熱、倦怠感、カンジダ症、尿糖陽性、動悸、霧視
以上はあくまで臨床試験で報告されている例を全て上げたものです。全体的な比率として、副作用が報告された例は11.5%です。