逆流性食道炎の症状を詳しく知る
逆流性食道炎にはどんな症状がある?
引用元:その胸やけ、実は「逆流性食道炎」かも!?症状と原因をチェック! | Lidea(リディア) by LION
代表的な症状として呑酸(どんさん)や胸焼けなどが発生します。
逆流性食道炎は食道に胃酸が逆流し、粘膜が傷つくことで起こる症状です。
胃や腸の機能が低下した高齢者や脂質の多い食生活を送る欧米人に多い症状でしたが、食生活の変化により年齢問わず多くの人に発生しています。
逆流性食道炎が起きても単なる胸焼けと勘違いされ、放置されることが多くあります。
逆流性食道炎を治療せず放置するのは危険な病気のリスクを増加させることにもつながり、よくありません。
逆流性食道炎のことをよく知り、気が付いたら早期の治療を心掛けましょう。
逆流性食道炎の主な症状
逆流性食道炎には5つの症状が報告されています。
逆流性食道炎には様々な症状があります。
- 胸の痛み
- 胃酸の逆流
- 食欲低下
- 喉の不快感
- 耳の痛み
これらの症状は逆流性食道炎が起こることで確認されやすい症状です。
逆流性食道炎を発見するにはこれらの症状の特徴を知っておく必要があります。
胸に痛みがある。
逆流性食道炎によって胸に痛みを感じるのは「胸焼け」が起きているからです。
胸焼けは胃酸が食道に逆流して炎症を起こすことで起きる症状です。
みぞおちから胸当たりにかけて、キリキリと焼けるような痛みを感じる事が多く、逆流性食道炎では起こりやすい症状です。
呑酸(どんさん)が起きる。
胸の痛みと並び、逆流性食道炎の代表的な症状です。
本来逆流しないはずの胃酸が食道を通って口まで逆流してしまう症状で、口にすっぱい味が広がる状態を指します。
胃酸の逆流という意味では胸焼けと同じですが、胸焼けよりも逆流している範囲が広がっています。
ゲップと似てますが、呑酸には喉が焼けるような感覚があります。
食欲の低下する。
逆流性食道炎で起こる食欲の低下は「胃もたれ」が起きていると考えられます。
胃もたれは胃の運動機能の低下や胃酸の分泌が低下することで起きやすい症状です。
食べ物が消化や排出がうまくいかなくなり、お腹の張ったり、重く感じるようになります。
逆流性食道炎の人は胃の運動機能が低下していることが多く、胃もたれが起きやすいのです。
喉に違和感を感じ、咳が出る。
逆流性食道炎になって喉に違和感を感じたり、咳が出るのは逆流した胃酸が喉を攻撃するからです。
喉は基本的に胃酸に触れることが無いため、胃酸が触れると刺激を受け、すぐに炎症が起きてしまいます。
胃酸が喉まで到達すると喉や気管支を刺激して咳が出たり、炎症が起きて違和感や痛みを感じるようになります。
中には、喉が炎症を起こすことで喘息に似た症状に発展することもあるので、注意が必要です。
耳が痛む。
逆流性食道炎が起きると耳にも影響を与えることがあります。
耳には耳管と呼ばれる管があり、耳と喉を繋げています。
胃酸が喉まで逆流してくると、喉と繋がっている耳管にも触れ、刺激を与えます。
その為、逆流性食道炎が起きると耳に違和感を感じたり、耳鳴りがする、痛みを感じることがあるのです。
逆流性食道炎の重症化
引用元:胃食道逆流症(逆流性食道炎)の激しい痛みの原因と対処法 | NHK健康チャンネル
逆流性食道炎が悪化すると「バレット食道」という症状が起こります。
逆流性食道炎が重症化すると「バレット食道」と呼ばれる症状が起きます。
バレット食道は食道を覆っている粘膜が胃の粘膜に置き換わっていく症状です。
逆流性食道炎を治療しないで放置したり、高い頻度で逆流性食道炎になることが原因で発生し、食道の細胞が再生を繰り返すうちに胃や腸の粘膜で包まれてしまうのです。
バレット食道が発症しても無症状な方もいらっしゃいますが、胸焼けや呑酸などの症状が高い頻度で起きやすくなります。
そして、最もバレット食道に注意しなくてはいけない理由は、バレット食道が起きるとがんのリスクが上昇するという事です。
逆流性食道炎の放置はがんリスクを増加させる。
逆流性食道炎がバレット食道に重篤化すると、がんのリスクが増加します。
がんは細胞に異変が起きて発症します。バレット食度が発症することで食道に置き換えられた粘膜の約80%には、食道がんの発症に関与している組織細胞が含まれています。
バレット食道の患部の広さによってがんの発症率は変わりますが、増加していることに違いはなく、注意が必要となります。
がんリスクの増加を防ぐためにも逆流性食道炎は早期に治療するのがいいとされています。
逆流性食道炎の悪化対策
逆流性食道炎を悪化させない2つの対策。
逆流性食道炎を悪化させない対策として2つの方法が挙げられます。
それは食事制限とストレス発散です。
食事制限
逆流性食道炎を悪化させないための基本は食事制限です。
逆流性食道炎は胃酸の分泌が増加することで発生します。
そこで消化に時間のかかる食品や刺激の強い食べ物を可能な限り食べないようにしていきます。
特にお肉や揚げ物、激辛料理は胃酸の分泌を増加させやすくなります。
逆流性食道炎の疑いがある時は脂の多い食べ物や刺激の強い食べ物を避けるようにしましょう。
ストレス発散
逆流性食道炎を悪化させないためにストレスをしっかり発散するようにしましょう。
ストレスが溜まると胃が影響を受け、胃酸が過剰に分泌される事がわかっています。
その他にも食道の働きが低下し、胃酸が逆流しやすくなるので逆流性食道炎の症状が起きやすくなります。
- 適度な運動を行う。
- 質の高い睡眠をとる。
- 趣味に没頭する。
などストレスを身体に貯めないようにしましょう。
ただし、暴食をストレス発散に選択するのはよくありません。
暴食すると胃酸の分泌が増え、逆流性食道炎が悪化しやすくなります。
暴食以外の方法でストレスを発散するようにしましょう。