室蘭工大がめざすジェンダー平等:制度・相談窓口・支援体制まとめ

室蘭工業大学における男女共同参画推進の取り組み

理工系大学として教育・研究を推進する室蘭工業大学では、多様な価値観と背景を尊重し、すべての構成員が安心して学び、働ける環境を整えるために、男女共同参画(ジェンダー平等)の推進に注力しています。本ページでは、その基本方針や具体的な制度、相談窓口について整理してご紹介します。

なぜ「男女共同参画」が重要なのか

教育・研究機関としての大学は、多様な人材を受け入れることで、多様な視点や能力を育む場でもあります。しかし、性別やライフステージ(子育て・介護など)を理由に活躍の機会が制限されていては、多様性の価値が十分に発揮されません。

室蘭工業大学では、こうした状況を防ぎ、誰もが能力を発揮できる環境づくりの一環として、男女共同参画の推進を明確に位置づけています。

室蘭工業大学の基本方針と推進体制

大学では「男女共同参画推進のための基本方針」を定め、その実現に向けて教育・研究・職場環境の両面で取り組んでいます。

その中心的な窓口となるのが、学内に設置された男女共同参画推進室です。教職員だけでなく、研究者や学生からの相談にも対応し、制度利用のサポートや情報提供を行っています。

具体的な取り組み・制度

育児休業・介護休業などワークライフバランス支援

育児や介護を行う教職員に対しては、育児休業・介護休業制度の整備に加え、超過勤務や深夜勤務の制限、早出・遅出勤務の調整など、ライフステージに配慮した働き方が認められています。これにより、子育て世代や介護を担う世代でも安心して働ける環境が整えられています。

ハラスメントの防止と対応

大学では、性別や背景に起因した不当な扱いを防ぐために「ハラスメント防止委員会」を設置し、問題発生時には適切に対応する体制を整えています。安心して学び、働ける環境づくりにおいて重要な役割を担っています。

情報提供と相談窓口の整備

男女共同参画推進室では、ワークライフバランスに関する相談を受け付けており、教職員(常勤・非常勤)だけでなく、研究員や学生も利用できます。また、多様性理解の促進を目的とした参考図書の閲覧・貸出も行われています。

目標と現状 — 女性教員の比率や公募の取り組み

大学では、女性教員の採用や管理職登用を促進するため、ポジティブアクションを含めた公募制度を活用しています。女性教員の割合向上や女性限定公募の実施など、積極的な取り組みが進められています。

一方で、「ライフイベント期にある女性研究者が働きやすい環境」であるという認知が十分ではないという課題も指摘されており、今後は広報活動や体制整備を強化する必要があるとされています。

まとめ — 室蘭工大が目指す「誰もが活躍できる大学」

室蘭工業大学は、制度設計だけでなく、相談窓口や情報提供、職場環境の整備など、多角的に男女共同参画を推進する体制を整えています。育児・介護との両立支援、ハラスメント防止、相談体制の強化などを通じて、多様な背景を持つ人々が活躍できる大学づくりに取り組んでいます。

理工系の教育・研究の場においても、多様性と公平性を尊重することで、より豊かで持続可能な学術環境を形成することが可能です。室蘭工大の取り組みは、今後の高等教育におけるモデルケースとして注目されています。

詳細は、以下の公式ページをご参照ください:室蘭工業大学 男女共同参画の推進