FUTURE-AF Study の協力医療機関を徹底解説

FUTURE-AF Studyの共同研究施設一覧と提携医療機関

この記事では、FUTURE-AF Study 公式サイトの共同研究施設一覧をもとに、同研究に参加している医療機関および研究責任者の構成を整理・紹介します。広く国内の循環器医療機関が網羅されており、研究の広がりと信頼性がうかがえるリストです。

FUTURE-AF Study とは

まずは簡単に背景を。

FUTURE-AF Study は、心臓・循環器に関する研究プロジェクトで、複数の大学病院や医療センター、研究機関と共同で研究を進めています。本記事で紹介する「共同研究施設一覧」は、その研究基盤を支える重要なネットワークを示しています。

共同研究施設および研究責任者一覧

下記は、FUTURE-AF Study に参画する主な施設と、各施設の研究責任者(職名含む)です。

  • 大分大学医学部 循環器内科・臨床検査診断学講座 — 教授:高橋 尚彦
  • 東京大学医学部附属病院 循環器内科 — 特任助教:野村 征太郎
  • 理科学研究所 生命医科学研究センター — チームリーダー:伊藤 薫
  • 国立長寿医療研究センター メディカルゲノムセンター — 部長:尾崎 浩一
  • 佐賀県医療センター好生館 ハートセンター — ハートセンター長:挽地 裕
  • 嬉野医療センター 循環器内科 — 部長:下村 光洋
  • 済生会二日市病院 循環器内科 — 部長:門上 俊明
  • 京都大学医学部附属病院 循環器内科 — 講師:静田 聡
  • 県立広島病院 循環器内科 — 部長:廣延 直也
  • 三菱京都病院 心臓内科 — 担当医長:川治 徹真
  • 札幌心臓血管クリニック(医療法人 札幌ハートセンター) — 部長/不整脈センター長:北井 敬之
  • 呉共済病院 循環器内科・不整脈科 — 部長・医長:平位 有恒
  • 埼玉医科大学国際医療センター 循環器内科 — 診療部長・教授:加藤 律史
  • 日本大学医学部附属板橋病院 循環器内科 — 主任教授:奥村 恭男
  • 東京慈恵会医科大学附属病院 循環器内科 — 講師:山下 省吾
  • 東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター 循環器内科 — 講師:徳田 道史
  • 国立循環器病研究センター 心臓血管内科 不整脈科 — 副院長:草野 研吾
  • 広島市立広島市民病院 循環器内科 — 部長:末成 和義
  • 済生会熊本病院 循環器内科 — 部長:古山 准二郎

全国規模の医療ネットワーク — 研究の広がりと意義

このように、FUTURE-AF Study は日本全国にまたがる多様な医療機関を巻き込んだ大規模な共同研究です。大学病院、大病院、地域病院、クリニック、そして研究機関まで含まれており、以下のような意義があります:

  • 幅広い患者層へのアクセス — 地域医療から高度医療まで、多様な施設を網羅することで実臨床に即したサンプル収集やデータ取得が可能。
  • 専門性と研究の融合 — 循環器専門医療機関とゲノム研究機関など、臨床と基礎研究の融合が期待できる構成。
  • 発展性と信頼性の確保 — 名高い大学・研究機関が多数参加しており、研究の質と将来性に対する信頼感が高い。

なぜこのような幅広い連携が必要か

循環器疾患、特に不整脈や心血管系の病気は、患者背景・既往歴・治療環境などが多岐にわたります。単一施設だけでの研究では偏りが出やすく、一般化・再現性のあるデータを得るのは難しい場合があります。そこで、全国の医療機関が協力することで:

  • 多様な患者デモグラフィックに対応できる
  • 臨床からゲノム、検査診断、治療成績までを網羅できる
  • 実際の医療現場での有用性と学術的妥当性の両立が可能になる

こうした背景から、FUTURE-AF Study のような大規模共同研究は、将来の医療や診断・治療法の発展において非常に重要な役割を果たします。

今後に期待される成果と読者へのメッセージ

この広域ネットワークを活かして、より信頼性の高い循環器疾患のデータや知見が蓄積されることで、将来的には:

  • 個別医療・予防医療の精度向上
  • より効果的な治療戦略の確立
  • 疾患の早期発見・診断法の高度化

などが期待されます。そして、医療従事者だけでなく、患者さんや一般の方々にも恩恵が広がる可能性があります。

これからも、FUTURE-AF Study の進捗や成果に注目していきたいと思います。